ブログをやっていると「書き方ってなんだろう」「書いても書いても読者が増えないな」「続けられるか不安だな」こう感じる人は沢山いますよね。
私もそのうちの一人でした。書くことが好きでブログをはじめたのに、現実とのギャップにやられたり、思った以上に読者が増えず悩む日々。
悩みを払拭すべく本を読もうと色々探していたら、「書く習慣」に出会いました。
Kindle Unlimited会員は読み放題対象なので、0円で読めます。
表紙のイラストがとっても可愛らしく目を引くデザインです。
本の帯の「ブログが続かないと悩むすべての人へ」がまさに自分に書かれているような気がしました。
「これだ!」と思いすぐさま購入して読みました。
読み終わった感想は「読んで大正解!」
無理なく楽しく続けられる「習慣」が身に付けられる一冊です。
「書く」ことを続ける第一歩は好きになること。
このためには日常に落とし込んで「習慣化」してしまう。書きたい気持ちが失わないようにするためです。
小難しいことは一切抜き。分かりやすい内容と、著者いしかわさんが書く温かい文章に励まされました。
その中でも特に重要なポイントに絞って紹介します。この本に興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
著者 いしかわゆきさんについて
いしかわゆきさんの経歴は次の通りです。
早稲田大学文化構想学部 文芸・ジャーナリズム論系卒。
引用:LIFULL
小売業営業、株式会社サイバーエージェントの広告事業本部、Webメディア「新R25」編集部を経て2019年にライターとして独立。
取材やコラムを中心に執筆する他、声優やグラフィックレコーダーとしても活動している。
写真を拝見すると、可愛らしくて優しい人柄が伝わってきますよね。
いしかわさんは人生の大半を「書く」ことに時間を使い、向き合ってきた方です。
きっかけは13歳の渡米経験。両親の仕事の関係で突然アメリカへの引っ越しが決まりました。
渡米と聞くと、わたしたちは新しい出会いや経験が待っているんだろうなぁと想像してワクワクしますが、当時のいしかわさんにはつらい経験でした。
親に言われるがままアメリカに来ただけで、実際はやりたいことがない・友達ができない・英語が話せない。苦しい日々の中で感じた「モヤモヤ」をブログに吐露し始めたました。
自己満足的に書いたブログにある日コメントが来て、誰かが読んでくれてることに「書く楽しさ」を覚えたそうです。書いた記事数はなんと4年間で1600記事!すごすぎます、、
帰国後、日本の会社に就職したいしかわさんは社会の理不尽さやギャップに揉まれます。
そして中学生の時に感じが「モヤモヤ」を再び抱き始めました。
その時こう思ったそうです。
「なんでもない日常でも、書けば、絶対になにかが変わる」
中学生の時の強烈な体験がそう確信させていました。そこからいしかわさんは毎日ブログを書きました。
書き続けること3年後、未経験でライターとしての採用が決まりました。本当にすごい方です。
「書く」ことは、自分の気持ちを相手に伝えてくれる最強のツールです。
引用:書く習慣
また、自分自身も気づかなかった自分の本音が、書くことで見えてくることもあります。 思った以上に、人は自分の気持ちを言葉にするのは苦手なのです。
つまり「書く」ことは、仕事に繋がることもあれば、新しい自分を発見させてくれたり、すばらしい未来を引き寄せてくれたりもするということ。
いしかわさんにとって「書く」ことを続けることは苦ではなかったようです。毎日書き続けられるには理由がありました。
書くことを楽しんでますか?書くネタの感想
書くネタっていちいち考えるの、結構面倒だったりしませんか?
ネタを考えてる時点で書くのが億劫になってくる感じしませんか。ネタ探しから楽しみましょう、とこの本では言っています。
その答えはとってもシンプルでした。
ありふれた日常がネタの宝庫であること。それらをコンテンツとして書いていい、ということ。
そもそも枯れた心からはネタは生まれません。
その為にはインプットとアウトプットのバランスが大切になります。
「書きたくない」と思ったら一回筆を下ろして意識的にアンテナを立てて情報を集めて欲しいです。
いしかわさんは「多くの人はインプットを誤解している」と断言しています。
感情が動いたらそれはインプットなんです。
ハードルを高く上げすぎず、インプットを楽しみましょう。
「そんなことでいいの⁉」
でもたしかに空を見て「綺麗だなぁ」と思ったり、映画をみて感動して泣いたり。そんなときって頭の中でぐるぐる考えていませんか。それも大切なインプットなんです。
次にアウトプットについて。次のやり方をあなたの心に問いかけて想像してみてください。
個人的に思いついたのは読書のとき。今までドックイヤーやマーカーだけ付けて満足していましたが、これからは「なぜこの文章を読んで感情が動いたのだろうか」と考えてメモするようにしようと思いました。
インプットとアウトプットのサイクルを大体3:7で回すようしてください。と本では書かれています。
わたしたちの日常にアンテナを少し立てて、感情が動いたら何故そう思ったか日頃から考える癖をつけていきましょう。
あなたはどう思いますか?書く思考の感想
この本で一番伝えたいのはここなんじゃないかと思うくらい、かなり心に刺さったパートでした。
なぜなら、ライティングスキル以前の問題に気づいたからです。そして自分の嘘偽りない言葉と感情で書きたいと思いました。
多くの人は「それっぽい文章」を書こうとしています。例えばSEOライティングなど。
SEOライティングはGoogleで上位検索されて多くの人に見てもらうためには欠かせない技術です。ですがマニュアルがあるくらいなので、コツをつかめば「誰でもかける」仕組みになっています。
つまり「書き手の存在」を排除した書き方になっており、この「書き癖」がついてしまうのは危ないことだと思っています。
私も「書き癖」がついた一人でした。ブログ初心者だったのでとりあえずライティングを学んで「それっぽい人になったぞ!」と満足していました。ですが次第にライティングの書き方に縛られて、書くのがめんどくさい・嫌だと感じるように。
「誰でもかけそう」に足りないものは「書き手の本音」です。本音部分を読んでいいなぁと感じてもらったら、文章を通じてファンがつきます。
事実、誰かの真似事をした言葉ではない、自分の言葉で表現して読み手に楽しんでもらう方が書き手にとっては極上のやりがいに感じますよね。
「それっぽい文章」から抜け出して、あなたの本音で書いてみましょう。頑張ってきれいに書こうとしなくて大丈夫。嘘偽りない言葉と感情が、自分という存在をしっかり伝えてくれます。
誰かに読んでもらうためには?書く技術の感想
ポイントは「タイトルづくり」、文章の「自分ごと化」です。
タイトルづくり
誰かに読んでもらうきっかけって何でしょう?それって「タイトル」ですよね。
多くの人を引き付ける。いわば文章の顔です。読者はタイトルを見て読むか同課の判断をします。
タイトルは時間をかけて、こだわって作ってみてください。
コツはずばり”パワーワード”と”主観”を入れるです。
パワーワードは、読者を引き付けるフックのような役割です。
例えば、「お花見に行きました」よりも「桜を見ると思い出す、ヘンな彼女のお話」の方が興味がありませんか?
「ヘンな彼女」が気になって、記事を読んでみようと思う人が増えるでしょう。
主観とは、あなたのモノの見方・感じ方のことです。
例えば「カレーを作りました」だとカレーの作り方を知りたい特定の人だけが興味を持ちます。一方で「誰でも作れるのにめちゃくちゃおいしいカレーの作り方」にするとカレーの作り方に興味がない人でもグッと引き付ける力が強くなります。
自分の主観を入れることで具体性が増し、多くの人の心に刺さることが出来ます。
文章の「自分ごと化」
文章の「自分ごと化」とは、まるで自分に言われてるみたい、と思わせることです。
いわば文章に共感を持ってもらう方法です。
共感があると人はシェアしようとする欲求がある、と筆者は伝えています。だから記事に共感ポイントがあるようにひと手間加えることが大切です。
文章を「自分ごと化」できる仕組みは次の通りです。
はじめのうちは慣れなくて書くのに時間がかかると思いますが、仕組みさえ押さえておけば誰でも「読んでもらう文章」が書けます。
最後に
この本では書き方のノウハウを伝えるのではなく「自分の思いを大切にする方法」が書かれています。
個人差はあれど、書き方自体はみんな知っているんです。SNSやTwitterに書き込んだり、メールを送ったりできていますよね。
AIなんかに負けない、人にしか出せない言葉や文章を表現する「わたしたちらしい書き方」を教えてくれました。
「書く習慣」で大切なポイントは次の通りです。
最後に、文末に書かれていた言葉がいしかわさんが伝えたいことだと思ったので紹介します。
あなたの体験は、あなただけの特別なものだし、人の心を動かせるのは人の心だから。
「やりかた」だけにこだわるのではなく、自分の感性を信じてほしい。
久しぶりに「書くって楽しい!」って思い出させてくれました。この気持ちを忘れないために、きっとまた読み返すと思います。
Kindle Unlimitedはブログに悩みを解決してくれる本が豊富に揃っています。
気軽に本が読めるようになるので、とってもおすすめです^^
本を読んでみよう!と思ってくれたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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